シーニック洞くつ ネイチャーアドベンチャー

自分で歩くシーニック洞穴ツアーのハイライト

吊合い岩と長石:石灰石の自然がつくりあげたふたつの岩が、何千年もの地質と人間の歴史をこだまのように響き渡らせています。

氷洞: 氷洞のなかを進むにつれ、徐々に変化する洞くつ内の温度を感じることができるでしょう。6月末まで雪と氷が残っています。

シグナル ポイント: 海抜550メートに位置し、約10,000平方キロメーターに及 ぶこの地の眺めは壮大です。クリスチャン島、ワサガビーチ、コリングウッドや バリーからはのろしを見ることができます。写真撮影には絶好の場所です。

インディアンの会議室:ペツンの酋長たちはこの岩層で部族の会議を開きました。 ここは、自然が人々の安全を確保してくれた空間です。プライベートな会議が邪 魔されないように丸太を橋としてつかい対岸に渡り、渡りきったらその丸太を持 って会議に行きました。

イカレニヨンデ(Ekarenniondi): ペツンの有名な立石。ここは、死者が魂の村へ旅 立つときにオスコタラシ(Oscotarach) (ピアーサ酋長) が死者の頭から脳を取り出 した場所です。この儀式により、死者の魂が現世の生活を忘れて来世でより幸せ になれる、と信じられていました。

太った人の苦難: 身をよじって辛うじて通り抜けるか、岩の上を乗り越えるか。 一番狭いところはわずか36センチメータです。

シダの洞くつ: エキゾチックなメイデンヘア シダ(Maidenhair)をはじめとする非 常に珍しいシダやコケが育っています。

牧師の説教壇:氷河期の氷の変動により、この洞くつの壁が分離したと考えられ ています。右側の壁は石灰石、左の壁で黒い部分は酸化鉄です。

ペツン アーチ: 敵に罠をしかけるために一部の土地を封じた時、この入り口はペ ツンの人々にとって簡単に見張りができる空間になりました。

ペツンの要塞: コンパスの各方角に出口が4ヶ所あるのは、唯一ここだけです。 この天然の要塞により、侵入者が部族を待ち伏せし、攻撃することをほぼ完全に 封じることができました。

熊の洞くつ: 初期の入植者たちは、月の輪熊がここで冬眠すると信じていました。

吊り岩: 下を見ると床面の壁の間が上部より大きいことに気がつくでしょう。何 が吊り岩を支えているのでしょうか?

吊合い岩と長石: 石灰石の自然がつくりあげたふたつの岩が、何千年もの地質と 人間の歴史をこだまのように響き渡らせています。

 

シーニック洞くつネイチャーアドベンチャーの動植物

シーニック洞くつネイチャーアドベンチャーではさまざまな動植物を観察するこ とができます。異なる環境の中でこの土地固有の樹木と外来種が共存しています。 アメリカ菩提樹とシュガーメープルの木々に囲まれて白樺の木が、樹齢200 年の メープルの樹下にはブナ、オーク、下生えや低木が育っています。これらの樹木 がさまざまな動物の住家となるでけでなく、日陰に育つ植物を直射日光から守っ ているのです。

ハナミズキ、チョークチェリー、ラズベリー、柳はネイチャーアドベンチャーの いたるところに育っています。春から初秋にかけて、エンレイソウや木の実、野 草、ハーブが色とりどりのじゅうたんになりこの森に彩りを添えています。そし て春には、この一帯に赤や白などのエンレイソウが咲き乱れます。

洞くつには、さまざまな種類の美しいシダやコケが生えています。岩と岩の間は エキゾチックなメイデン ヘア シダ(Maidenhair Fern)やハート タン シダ(Hart’s Tongue Fern).におおわれています。

そして, この一帯はホワイトテール鹿、キツネ、コヨーテ、ラクーン、ヤマアザ ラシや多くの爬虫類が安全に生息できる場所でもあるのです。赤と黒のリスが木 に登りおしゃべりをし、30種類もの鳥が30m(100ft)の高さの木の枝を住家と しています。

ふくろうもシーニック洞くつでよく見られる生き物のひとつです。グレートグレ イ(The Great Grey )、ノーザン ホーク(Northern Hawk)、ソウ ホウェット(Saw-Whet)、 キンメフクロウ(Boreal)、そしてシロフクロウ(Snowy)などのふくろうを観察する ことができます。

 

シーニック洞くつ ネイチャー アドベンチャー

シーニック洞くつ ネイチャー アドベンチャーの吊り橋

吊り橋について

オンタリオ州で一番長い吊り橋 – 長さ126 m

ナイアガラ断層崖の最高地点に近く、ジョージア湾から300m以上の高さに位置 しています。

谷底からは25メートルの高さです。

ここからの眺めは、コリングウッド、ワサガビーチ、クリスチャン島、ホースシ ュウヒル、ペネタギシェン半島 (Penetanguishene Peninsula) などの陸標を含む約 10,000平方キロメートル以上に広がっています。

吊り橋は高さ11.5mのふたつの鉄塔に支えられており、40立方メートルの基礎に 埋め込まれたアンカーに取り付けられています。

メインケーブル: 直径6.35cmのケーブルが2本。亜鉛メッキされた橋用のロー
プで長さは各187m。

デッキを支えるために、それぞれのケーブルに沿って1.5m毎に1.27cmのチェ ーンケーブルを落としました。ケーブルの長さはそれぞれのペアによって異なり、 橋のアークを描いています。各ペアは鉄骨を支えておりデッキの厚板はボルトで 締められています。

各デッキ板の長さは3m、厚さ8cmの木材をつかっています。板は横梁に25
個のボルトで締められています。1008 mの板と2125 個のボルトがつかわれてい ます。

手すり付亜鉛メッキワイヤーのフェンスが歩道の両側に取付けられています。

デッキ下の張力ケーブルにより安定性を維持しています。.

この橋はどのぐらい強いのでしょうか? 実際に大勢の人がこの橋を一度に渡る ことはありません。しかし、吊り橋は、前後左右に体をぴったり合わせた状態で 橋の上にが並び、この人の列を4 段にした重量にも耐えられる構造になっていま
す。

オンタリオ州 コリングウッド R.J. バーンサイド エンジニアリング設計

オンタリオ州ウォーカトン オーウェン キング社 施工

建設費: 100 万ドル (約8500 万円)

架橋工事

3ヶ月の工事期間中,架橋工事に携わった人々はこれまでに経験したことのない ような状況に遭遇しました。このようなチャレンジに対して、創意工夫をし知恵 を働かせて橋の建設に挑んだのでした。

地形の条件が悪いこの架橋工事地区は、建設工事の初日から困難な状況にぶつか りました。シーニック洞くつ道では、現場の最北側へは簡単にアクセスができま す。しかし、ネイチャー アドエンチャー入り口から最南端部へは冬の季節でも、
泥道であっても、この“鯨の背中”と呼ばれる険しい尾根を通らなければなりま せんでした。

南塔とアンカ-の基礎をつくるためには、重いコンクリートを積載したタンデム トラック8台が建設現場までたどり着かなければなりませんでした。滑りやすい 泥道を走るトラックは簡単にバランスを崩してしまいます。トラック隊はキャタ ピラD9トラクタに支えられて傾斜地を進みました。それはなんとも不恰好で目 を覆いたくなるような光景でした。

比較的簡単な塔の建設が終わると、次は谷を横切るケーブルの施工です。この作 業は最新の設備や高価な建設機械をつかっておこなわれた、と思われるかもしれ ません。しかし、実際にはほどんど高度な技術を必要としないものでした。まず 最初に、狩猟用の弓とスピニング ロッドをつかいます。弓に釣り糸をつけて、
谷の反対側に向って矢を射ます。矢を見つけたら糸を引き、釣り糸より重いナイ ロン製の凧の糸に結び付けます。次に黄色のビニール線を引き寄せ、そして6804 kgs の重さに耐えられる半径1.27 cmのケーブルを結びます。どちらか片側が支え
られており、滑車を数メートル毎につかって、このケーブルが重いメインケーブ ルをゆっくりと引っ張りました。

ここでメインケーブルを締めて安定させます。そして作業者は吊り下げられたケ ーブルで下に降りていき、滑車を取り外しました。

 

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マリー ラロス
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